禅心理学の成立｜女性用性感マッサージsofre女性向け風俗

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駒沢大学における心理学の歴史は,1968 年に大学院人文科学研究科に心理学専攻修士課程が設置され，同時に教員組織としての心理学研究室が併置され，初代主任教授秋重義治(1904～1979 年)が就任したことに始まる。それ以前に，『禅者の自性及び獲信の研究』(1920a)や『禅の心理的研究』(1920b)を著した入谷智定が,1932 年に駒沢大学教授として来ているが，入谷は学科・研究室設立以前の心理学担当教員であった。秋重は，駒沢大学に赴任前は，九州大学心理学研究室主任教授であり，知覚の恒常性研究から，次第に禅，とりわけ，道元禅に多大なる関心を寄せるようになった。そして，九州大学定年を機に，道元禅師を祖とする曹洞宗(禅宗には，日本では臨済宗，曹洞宗，黄檗宗という主要な 3 つ
の宗派がある)の流れを汲む駒沢大学に着任し，大学院心理学専攻，並びに，社会学科心理学コース(1969 年発足)の設置に貢献した。秋重の着任した駒沢大学では，心理学教員スタッフ一同，ならびに，心理学専攻大学院生の全員が禅心理学研究に携わった。これは，文部省科学研究費による 8 大学総合研究｢禅の医学的心理学的研究｣(代表者，佐久間鼎,1962,1964)という，世界初の｢禅｣の大規模な科学的共同研究が始まった直後のことであり，禅の心理学的研究を組織的に，継続的に行うという意味で，非常に意義深いことであった 1)。30 年経った現在の駒沢大学では，教員スタッフや大学院生の研究対象は，一般的な心理学分野が中心となっており，禅心理学研究に携わる教員，学生は極めて少なくなっているが，世界的にも例をみない｢禅心理学｣という講義が学部 3 年次に必修科目としてまた，｢禅心理学研究｣という講義が大学院に選択科目として，今でも開講されている。上述を踏まえて，本論文では，日本における｢禅心理学｣の成立について，以下の 3 つの章を立てて論じた。まず，第 1 に，Ⅰ｢禅心理学｣の始まり，において，この分野の研究の
起こりを示した。続く，Ⅱ｢禅心理学｣の展開，において，｢禅心理学｣の名称の由来や，禅心理学に関連する基本的事項について，駒沢大学を中心に主として文献から論じた。最後に，Ⅲ禅心理学の時代区分，において，禅心理学の歴史を 4 つの時代に大別し，簡単な現況を述べた。

Ⅰ ｢禅心理学｣の始まり

｢禅心理学｣という言葉は，仏教の一宗派である禅宗の｢禅｣と｢心理学｣とを結びつけた造語である。この｢禅心理学｣という語は，1968 年に駒沢大学大学院心理学専攻において，｢禅心理学特講｣(榑林皓堂担当)という開講科目において使用されたのが，恐らく最初ではないかと推測される。その後，1978 年の日本心理学会第 42 回大会発表において，駒沢大学による一連の研究のサブタイトル｢禅心理学的研究｣が冠されて以来，大々的に使用されるようになったものと思われる。では，なに故に｢禅｣と｢心理学｣という言葉が結びつき，このような心理学の一分野が成立したのであろうか。

日本における実験的な心理学は，言うまでもなく東京帝国大学教授であった元良勇次郎と，それに続く松本亦太郎らによって築かれたのであるが，元良が，禅を科学的に捉え，心理学の対象としようと試みた最初の人ということができるかも知れない。その理由は，1905 年に，ローマにおける第 7 回万国(国際)心理学会において，元良は｢東洋哲学に於け
る自我の観念｣という発表を行っており，その中で，｢仏教特に禅宗に於ける自我の観念｣や｢禅的経験の科学的説明｣について論じているからである。また，松本は前述の入谷の｢禅の心理的研究｣(1920b)に序文を付しており，日本の心理学の始祖たる元良，松本の両者とも｢禅｣に関心を向けていた節がある。さらに古くは，東洋大学の前身である哲学館を創設
した井上円了が，｢禅宗の心理｣という著述を『甫水論集』(1901)なるものの中に著しているが，『甫水論集』は，心理学というよりは，哲学論文の感がある。
入谷は，｢禅｣についての科学的・心理学的考察にとどまらず，実際に，質問紙法という心理学的研究法を用いて｢禅｣を探求したした最初の人ということができる。入谷は，以下のような 4 つの方法により，総合的に禅の悟道見性を中心とした精神的諸過程，並びに，その後の心身の変化等を研究した。

元良や入谷の後，東北帝国大学千葉胤成による｢固有意識について｣(1928)という東洋思想の心理学的研究発表がなされ，1930 年代に入ると九州大学安宅孝治の｢禅の心理｣(1934)や京城帝国大学黒田亮の｢勘の研究｣(1933)，｢禅の社会心理学的考察｣(1935)，｢禅の心理学｣(1937)といった，｢禅｣を心理学の研究対象とする試みが増加した。
安宅は，その後，｢禅の心理-第三報告｣(1953)において，｢禅に於いて心理学的に明らかにせねばならぬ点は，最も根源的なるものを悟るに至る心理的過程と，根源的なるものを悟った後の心理的状態である｣と述べ，約 30 年間に渡り，専ら悟道の心理的過程と，悟得後の心理的状態等の解釈に努めた(1934,1953,1957,1961,1964,1965)。
一般に，｢禅の心理学的研究｣といった場合に，｢禅の心理｣学と｢禅｣の心理学との区別が明確にされないことがあるが，黒田は，｢心理｣と｢心理学｣という言葉を区別して用いた。｢禅の心理学｣(1937)では，黒田は｢元来禅を心理学的に研究するには，二つの方面がある。一は文献的研究であり，他は実験的研究である｣と述べている。質問紙法によって統計的に研究する方法を文献的研究の範疇に収めているように，研究法自体は現在の心理学のそれと若干異なる所が見受けられるが，それ程大きな隔たりはない。実験的研究は，｢被験者に数息観を行じさせ，坐中種々なる刺激を与え，その際に於ける身体的表出，すなわち，主として呼吸運動および全身運動を記録し，傍ら彼等の内省報告を求める｣というものである。
実際には，教室の助手であった大塚鐙が行った実験が，｢禅｣の実験心理学的研究の最初ということができよう。後に，｢坐禅に関する一実験的寄与｣(未刊)と題して公表する予定であったようだが，公刊が確認されていない。一方，黒田が｢禅の心理学｣の後に著した｢禅の心理｣(1941)は，心理学的方法を用いた研究内容ではなく，禅の第一義の心理的解釈を行った著作である。黒田は禅に関する大系的な著述を執筆の予定であったが，ついに公刊されることはなかった。
1940 年代は，1930 年代同様，東洋思想，あるいは，禅に対して，心理学者がどのようなアプローチで研究できるか思案された時期である。東洋思想研究としては，京都大学佐藤幸治｢氣の人間技術学｣(1944)，黒田亮｢唯識心理学｣(1944)などが著された。また，禅の研究としては，黒田亮｢禅の心理｣(1941)や，九州帝国大学佐久間鼎｢神秘的体験の科学｣
(1948)などがある。佐久間は，その中で脳波による禅の科学的研究の可能性を以下のように示唆した。｢ここに唯近来盛んに研究されている人間の大脳皮質の電位変化が，比較的に刺激から脱した条件下で，眼を閉じて心的ならびに体的に平静な状態にあってしかも眠に入っていない場合に，基準的なエレクトロ・エンケファログラム(脳波)のアルファ波を提
供することを想起して，黙照体験の心理状態に類するこの場合の底流的生理過程の定常的な姿を示唆するにとどめよう｣。これは，上述の黒田(1937)が述べた大塚(未刊)の研究に影響を受けた発言であろう。
1950 年代には，佐藤幸治が心理学研究に｢禅と心理学｣(1959)という展望論文を著し，それまでの国内外での｢禅｣と｢心理学｣との関係の研究が要約された。また，将来の研究課題を 6 点挙げ，禅の心理学的研究の指針を示した。この時代までは，｢禅｣の心理学的研究というよりは，むしろ｢禅の心理｣の学問的研究とも呼ぶべき禅心理学模索期間であった。
1960 年代に入ると，文部省の研究費申請をした東京大学笠松章，平井富雄が，坐禅時の脳波を測定するという画期的な実験的研究を試みた(1960)。それを契機に，前述の文部省科学研究費による 8 大学総合研究｢禅の医学的心理学的研究｣(代表者，佐久間鼎，1962,1964)が行われ，｢禅｣の心理学的研究が本格的に始まった。
そして，この 8 大学総合研究以降，生理的指標を用いての禅，特に坐禅中の姿勢を測定した医学的心理学的(生理学的)研究が盛んになり，禅の心理学的研究の中心対象が，｢禅の悟りに至る心理的過程と悟った後の心理的状態｣等の解釈から，禅者の坐禅時における心身の変化に移っていった。
この禅の心理学的研究の対象の変遷は，以下のように論文のタイトルにそのまま現われている。｢禅の心理的研究｣(入谷,1920)，｢禅の心理｣(安宅,1934,1953：黒田,1941)，｢禅と心理｣，｢禅と心理学｣(佐藤,1959)，｢禅の心理学｣(黒田 1937：秋重,1973)，｢禅に関する心理学的研究｣(恩田,1962)，｢坐禅の心理学的研究｣(神戸,1962)等がそれである。

Ⅱ ｢禅心理学｣の展開

ここでは，主として出版物を通して，禅心理学研究がどのように展開されていったのかを，特に，駒沢大学に重点を置いてみる。前述の 8 大学総合研究以降，急速に禅の実験心理学的研究が増加したのであるが，その成果の多くは，学会発表という形式で公にされた。8 大学総合研究の成果は，まず，日本学術振興会による，わずか数頁の｢文部省科学研究費による研究報告集録 人文編｣に収められた。8 大学名と代表者名は以下の通りである。
1.東京教育大学 杉 靖三郎
2.名古屋大学 高木 健太郎
3.九州大学 秋重 義治
4.京都大学 佐藤 幸治
5.東京大学 笠松 章
6.京都大学 片岡 仁志
7.東京慈恵会医科大学 高良 武久
8.東洋大学 佐久間 鼎
これら 8 大学総合研究は，主に以下の学会発表・紀要・学術雑誌等で公表された 2)。以下の 1～8 の番号は，上記 8 大に対応した番号で，それぞれの大学の研究成果を意味する。
これら 8 大学総合研究をきっかけに，九州大学秋重義治は，大系的な禅の心理学研究を継続した。それが，九州大学での｢調息調心に関する心理学的研究｣という副題を冠した一連の学会発表である。
その後，この一連の研究の副題は，秋重が駒沢大学に移ったあと，1970 年の日本応用心理学会第 37 回での武井広平(駒沢大学)｢調身･調息･調心に関する心理学的研究(94) 心坐禅に関する心理学的研究(3)-調身調息を中心にして-｣より，｢調身調息調心に関する心理学的研究｣に改められた。この改名は，恐らく体系的に研究するうちに，禅は，調息調心にと
どまらず，調身，調息，調心という 3 つの柱から成り立っているとの考えが明確になっためと推測される。
さらにその後，1978 年日本心理学会第 42 回大会での中平浩介(駒沢大学)｢禅療法と戒に関する心理学的研究-禅心理学的研究(218)-｣より，｢調身調息調心……｣の副題は，｢禅心理学的研究｣と改められた。この改名は，恐らく，｢調身調息調心……｣よりは，｢禅心理学｣とした方が，内容もよくわかり，短くて呼びやすいということが，主たる理由ではないか
と推測される。それともう一つ，禅の生理心理学的研究の行き詰まりが原因のひとつにあったのではないかと著者は憶測している。すなわち,1.悟得者の生理的指標を取ることが重要であるが，適当な被験者が得られない，2.他の方法で同様の生理的状態を起こした場合との区別が明確でない，3.同様な生理的指標が生じても，異なる心理的状態が生じる，4.
個人差が大きい等の問題が挙げられる。この改名の少し前に，秋重は，｢坐禅中の生理的指標については，ある程度わかったから，実際に悟った禅僧を連れてきて測定しろ｣というような主旨の発言をしたと伝えられている。そして，実際に悟ったと明言できる禅僧を連れてくることが極めて困難であることを自覚し，その後，｢坐禅｣姿勢の生理心理学的測定よりも，むしろ，｢禅のものの見方による心理学的課題の見直し｣が，重要な責務であると考えたため，更なる改名に踏み切ったと思われる(武田,1984)。それ故，｢禅心理学｣と命名したのは，秋重ということができるかも知れない。
この一連の研究発表は，現在でも継続されており，昨年度の日本心理学会第 62 回大会において，武田慎一が 335 番目の発表を記録している。
ちなみに，これら一連の研究は，いくつもの部門に分かれていた。例えば，九州東海大学武田慎一の｢人格理論としての身体性に関する研究｣，産業医科大学佐藤信茂等の｢調息・バイオフィードバックによる心拍制御の研究｣，駒沢大学篠原英壽，谷口泰富等の｢瞑想に関する心理学的研究｣，駒沢大学西田順造等の｢生き方に関する心理学的研究｣，駒沢大学茅
原正の｢定心と時間意識に関する心理学的研究｣，駒沢大学高橋良博等の｢仏教におけるイメージの研究｣，駒沢大学松尾典義等の｢姿勢に関する研究｣などである。これらの研究のほとんどは，秋重の頭の中では，明確な大系化がなされていたようだが，それらの大系図が残されていないのは，大変残念なことである。秋重は，毎年年度始めに模造紙大の大きな紙に，大系的な分担図を作って，それに基づいて各々の研究の指導をしたと言われているが，大系図は残されておらず，わずかに秋重の研究をまとめた｢秋重義治博士遺稿集 道元禅の大系｣(1983)が出版されたに過ぎない。
また，応用面として，禅と臨床心理学との関連では，鈴木大拙・E.フロム等の｢禅と精神分析｣(1959)が著名であるが，秋重は，禅を臨床的に応用することにも関心を示し，日本カウンセリング学会の“相談学研究”｢禅カウンセリングの特色(1)｣(1969)や，“日本心理学会第 35 回大会発表論文集”｢調身調息調心に関する心理学的研究(111) RespirationTraining; Zen Therapy の提唱｣(1971)を著し，禅療法(Zen Therapy)を提唱した。秋重(1971)によれば，｢禅療法(Zen Therapy)は，Ⅰ)禅カウンセリング，Ⅱ)禅的呼吸療法(Respiration Training; Respiration Therapy)，Ⅲ)禅的呼吸療法と禅カウンセリングまたはその他の精神療法とを併用または融合した場合，の三者を包摂したものである｣という。
中でも，秋重は呼吸に重きを置いていた節があり，｢東西の呼吸法を比較検討した結果，そこに四つの基本的要因があることを選定し，これを難易の順に配列した総合呼吸訓練法を創案した｣と述べ，駒沢総合呼吸訓練法 Komazawa Respiration-Training(KRT)という呼吸法を創案している(1970)。
その他，秋重は，｢禅の心理学的研究｣を海外に広めることにも余念がなかった。秋重等が作成した英文による｢禅の心理学的研究｣をまとめた著作は以下の通りである。
Akishige,Y(Ed.) 1968 Psychological Studies on ZEN. Bulletin of Faculty of Kyushu University.
Akishige,Y(Ed.) 1977 Psychology of ZenⅠ. Komazawa University Maruzen
Akishige,Y(Ed.) 1977 Psychology of ZenⅡ. Komazawa University Maruzen
Akishige,Y(Ed.) 1977 Psychological Studies on ZEN. Bulletin of the Zen Institute of Komazawa
University.
秋重は，駒沢大学心理学研究室の総力を挙げて，禅の心理学的研究に努めた。それは，一連の学会発表や，国外普及以外に，駒沢大学での大学院や学部での心理学担当科目者の人選にも現れていた。前述のごとく，秋重着任前の駒沢大学には，入谷智定が心理学担当教員としていた。そして，秋重の着任後，佐久間鼎(心理学)，杉靖三郎(精神生理学)，笠松
章(精神医学)，平井富雄(心理学)，阿久津邦男(精神病理学)，千葉胤成(心理学)といった

禅心理学研究のそうそうたる顔ぶれがの専任，非常勤教員として揃った。只管打坐を標榜する道元禅(曹洞禅)の研究を大系化した秋重に対して，京都大学佐藤幸治は，主として公案を用いる臨済禅を中心とした心理学的研究に努めた。佐藤は，その成果を世界に公表すべく，PSYCHOLOGIA AN INTERNATIONAL JOURNAL OFPSYCHOLOGY IN THE ORIENT (プシコロギア -東洋国際心理学誌-)を 1957 年に創刊した。プシコロギアは，1998 年 12 月までに VOL.41 No.4 を発行している。これは，国外でも非常によく知られた，日本で出版されている英文誌である。
その他，佐藤は前述の通り，国内で最も知られている日本心理学会機関誌のひとつ，“心理学研究”に｢禅と心理学｣(1959)を載せ，国内にも禅の心理学的研究を知らしめた。また，著作『心理禅』(1961)の中で，｢坐禅の十功徳｣というものを述べ，従来タブー視されていた感のある，禅の功徳(効果)について論じた。さらに，佐藤は，上述の秋重同様，禅を心
理療法に活かすことにも関心を寄せ，『禅的療法・内観法』(1972)を著した。
その他，以下のように，“現代のエスプリ”，“大法輪”といった大衆誌に｢禅の心理学的研究｣の関連記事が掲載されたことも普及に役立った。

Ⅲ 禅心理学の時代区分

以上，禅心理学の成立を簡単に振り返ったが，総括して，禅の心理学的研究は，大まかに以下の 4 つの時期に区分することができるだろう。
1.｢禅の心理｣学期：1901 年井上円了や 1905 年元良勇次郎らの時期から，1940 年代まで。
2.禅と心理学期：1950 年代の孵卵期。
3.調身･調息･調心の心理学的研究期：1960 年代の笠松・平井や 8 大学総合研究から，秋重が｢禅心理学｣を提唱する 1977 年まで。
4.禅心理学期：1978 年から，現在まで。
この区分によれば，現在は，第 4 期に入っている訳だが，実際には，禅心理学を唱えた直後の 1979 年に秋重は亡くなり，禅の心理学的研究を押し進めた各大学の主要人物亡きあとの後継者等が，大規模な継続的な共同研究を存続することができなかった。これは，明確な数量的データを提供し，｢禅の心理｣学から，｢禅｣の心理学へと発展させた生理心理
学的方法論の行き詰まりと無関係ではないだろう。そのため，佐藤(1959)の掲げた 6 つの研究課題や，秋重の｢調身･調息･調心････｣から，｢禅心理学研究｣への方向転換等の大きな研究指針があったにも関わらず，現在，禅心理学研究は，個人個人で細々と続けられているに過ぎない。それらの研究者間の唯一のネットワークとして，｢東洋的行法研究会｣(｢東方医学･心理学研究会に改名予定)がある。この研究会では，日本心理学会において，1998年までに過去連続 10 回のシンポジウムやワークショップを行っている。また，約 2 年毎に国際シンポジウムを開催し，各国の東洋思想・東洋的行法を研究する心理学者との連絡・研究発表等を行っている。近年，体育学の分野では，全国大学体育連合主催の｢東洋養生法研修会｣が，また，医学の分野では，日本代替・相補・伝統医療連合会議という団体ができており，長い過去と短い歴史を持った｢禅心理学｣分野の更なる発展や，｢仏教心理学｣，｢東洋心理学｣等，新しい分野の開拓が期待される。